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2010年11月の3件の記事

2010年11月25日 (木)

耐震工事は最終段階に入っています

20101120 アラナ精舎

耐震工事は最終段階に入っています。耐震補強する壁は残り2箇所になりました。

1箇所は数年前に改修した部分ですが筋違いが入っていなかったため壁をはがして筋違いをクロスで入れます。もう一箇所は130年の既存壁に設置します。土壁を取り省き構造材を露出させて金物を介して筋違いを付けます。

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焼杉の外壁です、伝統的な材料による工法です。

現場周辺ではよく見られる外壁です。

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正面に見えるのは換気口です、壁の向こう側はお風呂です。

湿気は禁物です。

床工事は畳を入れるだけです、このブログを書いている時点で搬入されます。

ブログでではお伝えできない大切なものがあります。それは床補強をした後の床を歩いた感触と改修前の感触に違いです。皆さんも経験があると思いますが、古い家に行くと床が柔らかくフニャフニャした感触があったと思います。歩くたびに足の周りのたたみが下がるような感触です。ここの床も以前はそのような感触でした。それがまったくなくなりました。新築の家と同じ感触になっています。

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下がり壁の漆喰が室内を明るくしています

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鴨居を上に上げた部分です、前回の写真は埋木が塗装されていませんでした。

ぱっと見では気がつきません。

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補強した耐震壁です、このの壁も漆喰です

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床下部分です、猫などが入って悪さをしないようにステンレス網を張りました。

これなら通風も十分確保できます

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北側の柿に木を切ってもらいました、葉っぱ落ちて樋をふさいでしまいます

樋をふさぐと雨水が思わぬところから浸入してくることがあります、

水=湿気対策は木にとって、とても大切ということは何回も今回のブログで書いてきました

毎年、落ち葉の季節は毎週掃除をしないと樋が詰ってしまいます。それはなかなか大変ですから屋根にのしかかっている枝を切ってもらいました。

私どもの事務所では樋をつける場合、樋が溢れた場合どこに水が流れるかを十分検討します。

樋が詰まることが予想される場合、あえて樋を着けず雨をそのまま流し外構計画で雨水を流すように計画します。

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ここにトイレを作ります。ちょっとびっくりするような写真ですか?

出来上がったらもっとびっくりすりでしょう。

大切に建物を使い続けようという気持ちがあればほとんどのことは可能です。

これ以降の写真は京都です。

大阪の帰り、そのまま東京に戻るのはちょっともったいないので京都に立ち寄りします。

今回はちょうど紅葉の時期でした、京都の紅葉は東京と違って赤がとてもきれいです。

京都の方に言わせると以前はもっときれいだったと・・・これも温暖化の影響でしょうか?

東京都心で設計した建物の庭にもみじを植えましたが、これほど紅葉しませんでした。

植木屋さんの話ででは、寒暖の差が十分でないと紅葉しないということでしたが都心はビル熱で秋の寒さが不十分ということでした。

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天龍寺です

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高台寺の時雨亭です、私の好きな茶室のひとつです。

ライトアップを見に行きました。

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高台寺の竹です、竹というと嵯峨野をイメージしますが高台寺の竹も美しかったです。

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下部に防腐材が塗られています

今回の耐震補強はすべて金物で行っています。既存の構造材の各部の木の大きさの違い、筋違の角度の違いを調整しながら取り付けることになります。そのためどのような角度にも対応できる取り付けプレートが必要です。取り付けプレートはどのような角度にも対応できるようにボルト穴がたくさん開いています。

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内装はほぼ完了です。欄間下がり壁は耐震補強された壁です。漆喰で仕上げました。白い色が室内を明るくさせています。

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玄関周りです、腰の部分に焼杉が張られています。

壁の漆喰の下地は土ですから解体中は土埃がもんもんと出ます、大工さんたちはマスクをして仕事をしています。

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2010年11月 9日 (火)

外壁に構造用合板が張られました。

外壁に構造用合板が張られました。

通常新築の場合構造用合板は厚さが9ミリか12ミリですがここでは24ミリタイプの厚板を使っています。強度の問題と同時に仕上げの納まりも考慮して、です

下地に使う合板でも最近はすべて四つ星印のホルムアルデヒトなしタイプです。

通気用に穴も空けられています。

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伝統建築は束立て式で床下は通通ですが耐震壁で補強するた通風が少なくなります。通風が少なくなると湿気が抜けません。通風開口は必須です。

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足元部分も固まってきて、防腐剤が塗られました。

*防腐剤を塗った足元です

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*鴨居の埋木です、塗装をかけて仕上げます

内部もだいぶ進みました、下がり壁を補強のために構造用合板をはります。それにあわせて鴨居の高さを上げました。

通常伝統的な住宅では鴨居の高さは1800以下です。最近は日本人も背が高い人が増えてきましたので1800では頭が当たる人もいます。補強をするための改修ですが同時により使いやすく直すことにしました。ちなみに私どもの事務所のドアの標準高さは2.0mです。

この時代の梁は丸太を使っています、丸太の曲線にあわせて構造用合板を張ります、結構手間が掛かる仕事です。

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小屋梁が曲げ破壊が始まっていた部分に補強の柱を入れます。

梁が丸太で曲がっているために埋め木の高さも全部違いますし、左右の高さも違います。

手作りの様子が良くわかります。

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天井裏の写真です。竹の上に藁を敷いてその上に土を乗せてあります。

前回ご紹介した屋根裏の下の部分です。竹はまだまだきれいです。

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内部耐震壁を追加した部分です。壁の厚さなどの納まりでここは鉄筋をクロスさせた納まりです。このように耐震壁を構造検討によって何箇所か設置しました。

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ちょっと分かりにくい写真ですが、柱も何本か追加されました。ヒノキの柱です。

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床下の改修もほぼ完了です、ここの床下地材は劣化がありませんでした。

そのままの床下地材を元に戻します。

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130年の間に木は乾燥して隙間ができます。隙間のできた部分に補強プレートを入れていきます。写真の真ん中で横長に光っている板がステンレスの補強プレートです。

前回小屋裏でご紹介した方法と同じことを小屋梁にも施します。

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構造用合板の耐力壁と柱補強の部分です。壁の力をいくら強くしても柱が抜けてしまっては何もなりません。壁の強さと同時に柱の引き抜きに対する強度も同時に確保します。

建築業界のイベントで毎年壁の強さを競うコンテストが実物実験で行われます。楽しいイベントです。ここの参加するメンバーの中で壁の強さだけに注意がいってしまい柱と土台のつながり具合に注意をおろそかにしているグループが毎年います。

壁は壊れないのですが柱が抜けてしまい建物としては×です。

全体のバランスが重要です。

何かに特化しすぎるとそれによる影響がどこかに出るのは建築も同じです。

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床下の湿気がひどかったために全面改修することになった部屋です

束石用のコンクリートが固まってきました。

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2010年11月 4日 (木)

模型をプレゼント! 川崎市K-HOUSE

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川崎市のK-HOUSEですが、基本設計が順調に進んでいます。

図面の打合せである程度方針が固まってきたので、実物の1/100サイズ

の模型を作りました。図面は2次元のため、図面を見て建物を立体的に

イメージすることはお施主さんにとってはなかなか難しいものです。

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そのため基本設計の段階で必ず模型を作ってお施主さんにプレゼンをしています。

模型は図面で検討していたものを360度手に取り立体的に確認することができる

優れものです!内部の間仕切壁もつくってあるので室内空間の確認もできます。

右側の平屋部分に仏間をつくり、2階建て部分に生活スペースが出来る予定です。

切妻の屋根が2つ並んで見える可愛い建物になりそうで今から楽しみです!

僕が行けなかった打合せでKさんご夫妻と子供達が始めて模型を見たとき、

とっても喜んでくれたようです。

澤野がブログに載せるための写真を撮るから一旦持ち帰りますと言ったら

すごく残念がっていたようで、ちゃんと先日の打合せで模型をプレゼントさせ

てもらいました!作った模型を喜んでもらえて嬉しい限りです!

スタッフ/中嶋浩平

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