えじり保育園 藤色春色
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昨年3月に竣工しましたえじり保育園の一年点検を行いました。
竣工後に四季の気温の変化や、人が使うことで建物に不具合が起きていないか
建物全体をチェックしていきます。また、園の先生方からは実際に一年間使って
気づいた点などのご意見もお聞きしました。
点検には保育園の井出孝太郎先生、鈴与建設の柴田さん、電気担当の
日進電機桜井さん、設備屋さんと一緒に室内から外観、外構を順に見て廻り
その場で直せるものはすぐに直し、補修が必要な箇所は後日対応していきます。
ただこの一年間、園の先生方には丁寧に使って頂きましたし、また不具合などが
起きたら鈴与建設さんにすぐに対応して頂いてきたので、大きな不具合はなく
無事に一年点検が終了しました。
これからも大切に使い続けられる建物であってほしいなと思います。
(スタッフ/中嶋浩平)
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えじり保育園の完成写真、1階に引き続いて2階をご紹介いたします。
玄関ホール中央の階段を登って2階へ。
蹴上げ約15cm、踏面28cmの緩やかな階段です。
丸穴やガラスブロックを眺めながら登っていきます。
踊り場まで辿り着くと、大きな窓からアトリエ(工作室)の様子が目に入ります。
アトリエで面白そうなものを作っている様子が見えることで、
見る方にも作る方にも良い刺激となりそうです。
階段を登りきると、勾配屋根の大きな吹抜空間。
1階からのシンボルツリーが垂直に上まで伸びていて、
空中をワイヤーで吊るされた蛍光灯が水平に走っています。
蛍光灯は万が一割れても落下しない飛散防止タイプを採用しました。
光井戸のあるホール。光井戸はホールだけでなく、1階にも光を落としています。
各保育室との壁にある横長の引違い戸は、園児の顔の高さにあるので、
園児の目線に立つと、それぞれのクラスが見渡せる空間が広がります。
遠くの方に自分の好きなことが見つかるかもしれません。
アトリエは壁に釘も打てる木板貼り。
木板はOSBと呼ばれる木片を熱圧縮等でパネル化した構造用合板を使用しています。
天井には蛍光灯に加え、ショップラインのスポットライトが取り付けられていますので、
部屋のレイアウトや壁に飾ったものに併せて照明計画を変更することができます。
3才児保育室の入口。
各保育室の入口には帽子やコートを掛けるフックとロッカーがあります。
3才児保育室は屋根からの雨ドイが洗面台の上に落ちてきています。
部屋とトイの内部の温度差によって、時々結露しますが、
それも自然現象の一つとして、面白がって貰えるのではないかと思います。
保育室の扉は不思議な形をしています。以下①~⑤の特徴で構成されています。
①大きな強化ガラス … 奥まで良く見渡せるように
②2つの丸穴 … でっぱりのない引手
③手挟み防止スリット … 園児達の手の高さに
④サムターン … 閉鎖時のロック
⑤ストライク錠 … 開けた状態のロック
4才児保育室。
2階の保育室は園児の顔の高さに窓と手摺が設けられています。
5才児保育室にはバルコニーと避難すべり台が併設されています。
子育て支援室と一時保育室。
可動間仕切りをたたむと大きな部屋になります。
窓際には布団収納があり、お昼寝の部屋にもなります。
大人用の手洗器も低く設置すると子供用になります。
収納用折戸の奥に1階から食事を運ぶ為のダムウェーターが隠されています。
安全対策として、普段はストライク錠で固定されています。
4、5才児用のトイレ。
船舶用丸窓から外の景色を眺めながら用が足せます。
ちょっと贅沢?
キャスター付きの収納。部屋の中をいったりきたり。
背板の有孔ボードはフックを付けたりやゴムを通すのに便利です。
倉庫の収納棚は全て可動式。
南の窓に面する3才児と子育て支援のトイレ。
ホールとの仕切り壁は高さ1.6mで、天井は繋がっています。
以上簡単にですが、えじり保育園のご紹介を終わります。
この写真は
プロカメラマンの濱義治さんに撮っていただいた工事関係者の集合写真です。
たくさんの業種、それぞれのプロフェッショナルの手によって、
関係した全員が誇りに思える建物になりました。
また、様々な貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございました。
えじり保育園の今後ますますのご発展をお祈り申し上げます。
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先週に続き、えじり保育園1階内部をご紹介します。
玄関ホールを入ると中央に大きなシンボルツリー、その奥に2階へ行く階段があります。
玄関から左側に事務室や給食室などの管理スペース、
右側が0、1、2才の保育室になります。
3才~5才の園児たちは2階へ向かいます。
階段手摺と、玄関はランダムな丸穴のデザインです。
建物全体の様々な箇所や高さに丸穴があるので、
子供たちの背が大きくなるにつれて覗ける穴も増えてきます。
シンボルツリーの上は吹抜で2階まで抜けています。
その上部はスカイライトがあり、その光によって明るい玄関をつくっています。
玄関には靴箱がたくさん。
室内は裸足なので、無垢のフローリングの感触を足で感じて貰えることでしょう。
0才児保育室は一番北側の部屋の為、やわらかい光が入る落ち着いた部屋です。
畳のスペースが寝るところで、中央には調乳コーナーもあります。
保育士さん達は例えばミルクを作ったり、おむつを替えたりしながらも、
常に他の園児の状況を把握する必要があります。
よって、本建物は至る所に1つの作業をしながらも視線の先に常に部屋全体が見えるような
配置計画の工夫がなされています。
調乳コーナーのシンクは部屋全体を見渡せる向き、いわゆるアイランド型の配置になっています。
出入口の扉は腰の高さとし、視線が通るようになっています。
背面には、電子レンジ、冷蔵庫、哺乳瓶保管庫、殺菌庫などが置かれます。
畳コーナーと出入口はこのような木のロッカーで仕切られています。
出入口と畳コーナーの両方から取り出せるように、両面の空いたロッカーになっています。
置き形のロッカーの配置によって部屋が区切られます。
ロッカーにはレイアウトの変更がしやすいように手掛けが付いています。
0才児保育室に付属する木浴室。
洗濯機、シャワーユニット、おむつ台などが置かれます。
おむつ台とシャワーユニットの正面には
保育士が保育室の状況が見渡せるように開口が設けられています。
1才児保育室。0才児室と2才児室に挟まれた部屋なので、
天井にスカイライトを取り、全体を明るい部屋としています。
保育室からトイレ側を見ると、不思議な開口が空いています。
上から2段分は園児の下着カゴを置く為の棚で、
一番下の列は保育士さんがトイレから保育室の様子を見渡す為にあけた開口です。
トイレ側から見るとこのようになっています。
写真左の棚が1才児室側、右の棚に2才児用側です。
棚に置いたカゴがトイレと保育室との両側から取り出すことができます。
また、最近は大きい園児も多いようで、
3つある子供用大便器のうち、1つは3~5才児用の大便器を置いています。
また換気扇の配置計画によって
トイレの臭いが保育室に行かないような風の流れを作っています。
2才児保育室。南側に面していて、特に南東の角は光がたくさん入る部屋になっています。
ロッカーで仕切られた様子。
手洗とミニキッチンの前は、ランチコーナーです。
給食室は調理士さんと厨房メーカーと打合せしながら機器や配置を決めました。
大きな冷凍庫やオーブン、各保育室へ食事を運ぶ配膳トレーなどが充実しています。
事務室は保育士が集まって会議できる広さを確保しました。
奥の畳敷きは保健室で、具合の悪い園児が寝る場所となっています。
緊急時対応として、救急車の止まるから駐車場から最も近い場所となっています。
事務室の机や書類棚も保育室のロッカーと同じく造作家具としてつくりました。
シナランバーにクリヤー塗装をかけています。
事務室の郵便受け。郵便物が直接机の上に落ちるようになっています。
以上、ざっと1階の部屋をご紹介させていただきました。
次回は2階を紹介します。
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えじり保育園の建物の説明を3回に分けてご紹介いたします。
まず始めに園庭や外観の説明から。
正門に面した西側通路は車の入れない安全な道となっています。
通路に沿って立つ桜を始めとした大きな木々は、以前より生えていたもので、
地域の方の強い要望もあり、ほとんど全て切らずに残すことができました。
新しいフェンスを樹を上手くよけながら設置しました。
正門より撮影。
門扉の上部には大きな桜があり、桜の季節はとても鮮やかな彩りでした。
門扉の左右の塀のタイルはINAX様より新商品のモニターとしてご提供していただきました。
細かい凹凸があり、自然を感じる綺麗なタイルです。
奥に見える建物の2階飛び出した部分が黄色く塗装されています。
このカラーはえじり保育園のロゴのカラーです。
玄関アプローチ周りの園庭は山あり谷ありの面白い庭です。
写真手前の窪みには雨水が流れ込んでくる仕掛けになっています。
以前ご紹介したトンネル。芝生が完全に根付くのはもう少しかかりそうです。
プールを挟んで手前は平らな園庭が広がっています。こちらも一面芝生です。
御祭りのときはヤグラも組まれるとか。
シャワーコーナー。お湯もでるので、冬場に泥まみれになったときも安心です。
丸い穴が2つの左右にタイルも埋め込んでいます。
その右側には以前ご紹介した、雨水が噴水のように出るトイもあります。
北面も2階の飛び出した箇所が黄色く塗装されています。
飛び出している部屋は左が工作室(アトリエ)、右は相談室です。
1階0~2才保育室の東に面したデッキスペース。
小さい園児に対する紫外線対策として、
東側から部屋に差し込む直射日光を緩衝させるスペースにもなっています。
玄関の大きなキャノピーはガラス張りです。
大きなキャノピーは雨の日の身支度にとても便利です。
ガラス張りにしたことで、玄関が明るく、通路の樹木も良く見えるようになっています。
各窓の上下に取り付けられているたくさんのフック。
工事の途中、このフックが外側からも見えるようになってから、
多くの方に「何の為にあるの?」といったご質問をいただきました。
日差しの強い夏場にはスダレを取り付けたり、
プールのフェンスとの間にタープを貼って、日影の屋外空間をつくったり、
運動会やクリスマスなどに飾りを吊るしたりといった
”自由な使い方ができるフック”として取り付けられています。
次回は1階の内部をご紹介させていただきます。
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桜が咲き始めた日に落成式が行われました。
前日の大雨が嘘のような晴天でした。
飾りつけられたオモチャ達も来場者を待ちます。
木の色と白の内装に人形や絨毯の彩りがとても映えます。
遠方からも沢山の方がいらっしゃっていました。
シンボルツリーの大きさには多くの方が注目されていました。
一時保育室と子育て支援室は普段は可動間仕切りで仕切られていますが、
可動間仕切りを開けると1室の広い部屋になります。
広い部屋もたくさんの方で満員となりました。
ホールには入りきれなかった方が何人も。
愛泉会 理事長 青木信次 様より澤野へ感謝状を贈っていただきました。
ありがとうございます。
式が無事終了し、皆様に建物内部を見学していただきました。
3才児保育室に設けられたお茶コーナー。
えじり保育園の建設の歩みをパネル展示させていただきました。
保育園のロゴを模った羊のクッキー。おいしかったです。
4才児保育室には現場で使用した設計図や施工図、打合せ資料を展示。
アトリエ(工作室)に置かれたシンボルツリーの上部。
かわいく飾り付けられていました。
多くの方々に建物についてご好評をいただき、
とても嬉しい一日でした。
外壁に埋め込まれた定礎板。
愛泉会の理念 「信 望 愛」という文字が刻まれています。
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残りの工事はほぼ園庭だけとなりました。いよいよ完成間近です。
静岡県では街全体の施設が安全で使いやすくなる為に
「福祉のまちづくり条例」に適合した建物にすることを推進しています。
えじり保育園もこの条例に適合した建物とさせていただきました。
写真は車椅子利用者専用の駐車場です。
車椅子利用者が車から安全に降りられるよう通常の駐車場より幅を広く取っています。
色の異なるインターロッキングブロックによるドット絵で
ピクトサインを作成してみました。
建物内部にはバリアフリートイレが設置されています。
車椅子も回転できる広さで、健常者もゆったり使うことができます。
玄関アプローチの工事の様子。
土間コンクリートの上にタイルを貼り付けて仕上げていきます。
玄関前のガラス屋根のキャノピーの足元に
キャノピーに落ちて集められた雨水が流れる水路を計画しました。
その水路に石をはめ込む作業を井出先生達と一緒に行いました。
水路のコンクリートが乾いていない状態で
丸い石を、次々にハンマーで叩いて埋めていきます。
もう一方の水路を渡邉さんが検討している様子。
水が石にぶつかりながら流れる感じが面白くなりそうです。
このように完成しました。
園庭には芝生が貼られ、新しい樹も植えられました。
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